症例紹介

矯正歯科・歯並び改善

【矯正症例】前歯で噛み切れない開咬(オープンバイト)と出っ歯を抜歯+ワイヤー矯正で改善|三重県鈴鹿市歯医者

「前歯が出ていて口元が気になる」「前歯で食べ物が噛み切れない」

このようなお悩みの背景には、上下の前歯が噛み合わない開咬(かいこう)/オープンバイトと、前歯が前に突き出た上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯が重なっているケースがあります。見た目だけでなく、奥歯への負担や口呼吸、虫歯・歯周病リスクといった機能面の問題にもつながります。

今回は三重県鈴鹿市の歯医者、大木歯科医院で行った、上顎の小臼歯2本の抜歯とワイヤー矯正、顎間ゴム(ゴムかけ)を組み合わせ、約9ヶ月で開咬と出っ歯を改善した20代女性の症例をご紹介します。

1. 概要

  • 年代・性別:20代 女性
  • 主訴・お悩み:「前歯が出ているのが気になる」「前歯で食べ物が噛み切れない」
  • 初診時の口腔内状態:奥歯は噛み合っているものの上下の前歯の間に隙間がある開咬(オープンバイト)と、上顎の前歯が前方へ突き出た上顎前突(出っ歯)が重なった状態でした。
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正前

2. 診断と治療方針

診断内容

精密検査(レントゲン・口腔内写真など)の結果、開咬および上顎前突と診断しました。開咬は見た目の問題にとどまらず、次のようなリスクを伴います。

  • 前歯で噛み切れない:麺類や葉物野菜などを前歯で噛み切りにくく、奥歯に過度な負担が集中します。
  • 舌の癖による悪循環:前歯の隙間から舌を押し出す癖(舌突出癖)がつきやすく、開咬を悪化させる原因になります。
  • 口呼吸と虫歯・歯周病リスク:唇が閉じにくいため口呼吸になりやすく、お口の乾燥によって細菌が増えやすくなります。

選択した治療法とその理由

突出した前歯を適切な位置へ下げ、上下の前歯を噛み合わせるためには、歯を動かすスペースの確保が欠かせません。そこで今回は、上顎の小臼歯2本の抜歯を伴うワイヤー矯正を選択し、補助として顎間ゴム/ゴムかけを併用する計画としました。

  • 選択理由:前歯の突出量が大きく、非抜歯では前歯を下げるスペースが不足すると判断したため、抜歯矯正(小臼歯抜歯)を選択しました。

顎間ゴム(ゴムかけ)とは?

上下の矯正装置に小さなゴムをかけ、上下の歯を引き寄せる力を加える方法です。ワイヤーだけでは整えにくい縦方向・前後方向の噛み合わせを調整でき、開咬の改善では特に重要な役割を担います。患者さんご自身で着脱していただく装置で、当院では1日20時間程度の装着を目安としてお伝えしています。

鈴鹿市 ワイヤー矯正 顎間ゴム

3. 治療の流れ

  1. 精密検査・治療計画の説明:レントゲンや口腔内写真をもとに、治療方針とリスクをご説明しました。
  2. 抜歯およびワイヤー装置の装着:上顎小臼歯を2本抜歯し、ワイヤー装置を取り付けて歯の移動を開始しました。
  3. 顎間ゴムの併用:治療途中から上下の装置に顎間ゴムをかけ、縦方向の噛み合わせを調整しました。
  4. 保定(ほてい)期間への移行:動かした歯を安定させるため、リテーナー(保定装置)へ移行しました。
鈴鹿市 ワイヤー矯正 治療中 抜歯
左:上顎の小臼歯を抜歯した部位(赤丸)。右:ワイヤー装置で前歯を後方へ移動させている様子。

4. 治療のこだわりポイント

  • 抜歯スペースを活かした前歯の後方移動
    小臼歯の抜歯で得られたスペースを使い、突出した前歯を後方へ移動させました。前歯の位置を整えることで、口元の突出感と横顔のバランス(Eライン)の改善を目指しました。
  • 顎間ゴムによる縦方向の噛み合わせの調整
    開咬の改善で鍵となるのが顎間ゴムです。顎間ゴムは使用時間が治療結果や期間に影響するため、装着の目安や生活の中での使い方を丁寧にご説明しました。今回の患者さんは日常生活の中で継続して装着してくださり、約9ヶ月で治療を終えることができました。

5. 治療結果

鈴鹿市 ワイヤー矯正 ビフォーアフター
  • 見た目の変化:前歯の突出感が改善し、横顔のバランス(Eライン)が整いました。
  • 機能面の変化:上下の前歯が接触するようになり、前歯で食べ物を噛み切れる噛み合わせへと改善しました。

6. 費用・期間・リスク

費用(税込)

  • 費用
    ・ワイヤー矯正(小臼歯抜歯):770,000円
    ・精密検査・診断料:55,000円
    ・調整料:5,500円/回
    ・抜歯:5,500円/本
  • 治療期間・通院回数:約9ヶ月・約10回
  • 主なリスク・副作用
    装置の装着初期や調整後の痛み・圧迫感・違和感/虫歯や歯周病のリスクの上昇/歯の移動に伴う歯根吸収(歯の根が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)/装置によるお口の粘膜の傷/顎間ゴムの使用時間が不足した場合の治療期間の延長/抜歯後の痛み・腫れ/保定装置(リテーナー)を使用しない場合の後戻り

※本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。治療効果や期間には個人差があります。

7. まとめ

開咬(オープンバイト)と出っ歯(上顎前突)が重なると、口元の突出感だけでなく、前歯で噛み切れない、奥歯に負担がかかる、口呼吸になりやすいといった機能面の問題につながります。

今回の症例では、上顎小臼歯2本の抜歯でスペースを確保し、ワイヤー矯正と顎間ゴムを組み合わせることで、約9ヶ月で口元のバランスと前歯の噛み合わせを改善しました。治療後は、舌の癖や口呼吸による後戻りを防ぐため、リテーナーの使用と定期的なメインテナンスを継続しています。

三重県鈴鹿市・四日市市で、出っ歯や開咬、前歯で噛み切れないことにお悩みの方は、大木歯科医院までご相談ください。

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なお、矯正治療の適応や治療方針は、歯並びの状態、噛み合わせ、骨格、口元のバランスなどによって異なります。本記事はあくまで一例であり、すべての方に同じ方法が適応となるわけではありません。

大木歯科医院では、noteでも症例紹介や治療のポイント、歯やお口の豆知識を発信しています。この症例の解説もnoteでご覧いただけますので、ぜひあわせてご覧ください。

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Before

After

鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正前 正面
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正後 正面
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正前 側方
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正後 側方
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正前 下から
鈴鹿市 ワイヤー矯正 矯正前 横顔
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