【矯正症例】マウスピース矯正で歯を抜かずに前歯の叢生を改善|三重県鈴鹿市歯医者
前歯の歯並びはお顔の印象を大きく左右します。「少し整えたいけれど、歯を抜くのは抵抗がある」「自分に合う治療法がわからない」とお悩みの方も少なくありません。
今回は、三重県鈴鹿市の大木歯科医院で行った「歯を抜かずに、マウスピース矯正で前歯を整えた症例」をもとに、治療方針の決め方や工夫をご紹介します。
1. 概要
- 年代・性別:30代 女性
- 主訴・お悩み:「前歯の歯並びが気になる」
- 初診時の口腔内状態:前歯に軽度〜中等度の歯の叢生(そうせい)が見られました。骨格的なズレはなく、口元の見た目の改善を希望されて来院されました。

2. 診断と治療方針
診断内容
歯の重なりは極端に強いものではなく、健康な小臼歯を抜く矯正目的の抜歯(便宜抜歯)は必ずしも必要ないと診断しました。
「スペースの作り方」の選択肢
歯をきれいに並べるには、歯が動くための「スペース」が必要です。当院では主に次の4つの方法を検討します。
- 小臼歯などを抜いてスペースを作る(便宜抜歯)
- 歯と歯の間をわずかに削って調整する(IPR)
- 歯列の幅を外側に広げる(側方拡大)
- 歯列全体を奥歯側へ移動させる(遠心移動)
選択した治療法とその理由
本症例では、「右上親知らずの抜歯+歯列全体の遠心移動」を選択しました。
- 選択理由:右上の親知らずを抜歯してできたスペースを利用し、歯列全体を奥歯側へ移動させることで、小臼歯を抜かずに前歯を並べるスペースを確保できると判断しました。

遠心移動とは?
奥歯を少しずつ後ろへ動かし、それに続けて前の歯も順に後ろへ移動させる方法です。奥に親知らずがある場合は、先に抜歯して移動のスペースを確保することがあります。
3. 治療の流れ
- 精密検査・診断・治療計画の説明:3Dスキャナーやレントゲンで診査し、歯の動きを3Dシミュレーションで確認しながら治療計画をご説明します。
- 親知らずの抜歯・マウスピースの作製:右上の親知らずを抜歯し、患者さん専用のマウスピースを作製します。
- マウスピースの装着と定期チェック:1日20時間以上の装着を目安に、数週間ごとに新しいマウスピースへ交換しながら、歯を少しずつ動かします。
- 保定(リテーナーの装着):歯が元の位置に戻る「後戻り」を防ぐため、リテーナー(保定装置)を装着して経過を確認します。
4. 治療のこだわりポイント
- 見た目と生活に配慮したマウスピース矯正
お仕事などで見た目を気にされる患者さんのご希望を踏まえ、透明で目立ちにくいマウスピース型の装置を選びました。取り外しができるため、食事や歯みがきも普段どおり行え、お口の中を清潔に保ちやすいのも特長です。 - 見た目だけでなく「噛み合わせ」と「安定性」まで設計
前歯を並べるだけでなく、奥歯の噛み合わせに無理がないか、治療後に後戻りしにくいか、歯みがきしやすい歯並びになるかまで考慮し、歯列全体の動きを設計しました。
5. 治療結果

- 見た目の変化:前歯の重なりが解消され、歯並びが整いました。
- 機能面の変化:歯が揃ったことで歯みがきがしやすくなり、清掃性も向上しました。
6. 費用・期間・リスク
費用(税込)
- 費用
・マウスピース矯正:880,000円
・精密検査・診断料:55,000円
・調整料:5,500円/回 - 治療期間・通院回数:1年2か月・14回
- 主なリスク・副作用
痛み、圧迫感、不快感/虫歯・歯周病のリスク増加/歯の移動に伴う歯根吸収・歯肉退縮/装置による粘膜の傷/アタッチメントの脱離/マウスピースの装着時間が不足した場合の治療計画の遅延/抜歯に伴う痛みや腫れ/保定を行わなかった場合の後戻り
※効果や治療期間には個人差があります。
7. まとめ
「前歯のガタガタ=小臼歯の抜歯が必要」とは限りません。お口の状態によっては、今回のように親知らずの抜歯と奥歯側への移動を組み合わせることで、小臼歯を抜かずにマウスピース矯正で整えられる場合があります。
三重県鈴鹿市の歯医者、大木歯科医院では、気になる部分だけでなく、噛み合わせやお口全体の将来の健康を見据えた矯正治療をご提案しています。
「自分の歯並びでもマウスピース矯正ができるか知りたい」「抜歯が必要か診断してほしい」という方は、お気軽にご相談ください。
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なお、矯正治療の適応や治療方針は、歯並びの状態、噛み合わせ、骨格、口元のバランスなどによって異なります。本記事はあくまで一例であり、すべての方に同じ方法が適応となるわけではありません。
この症例の解説はnoteでもご覧いただけます。
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