2018年1月

大木歯科医院、歯科医師の比嘉です。

 

大木歯科医院では毎週月曜日の診療後にドクターで勉強会、症例検討会を行なっています。

先日は、院長から「oral frail オーラル フレイル」というテーマでプレゼンテーションがありました。

 

そもそも「flail フレイル」とは、加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像、とされています。

 

「oral flail」は直訳すると口腔虚弱で、上記の「flail」の前段階として現れるとされています。

虫歯や歯周病で歯を失い、口腔機能が低下すると、初期の症状として、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等として表出してきます。見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。

 

しかし、この「oral flail」は健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。

 

大木歯科医院では、治療や予防を通して「oral frail」を予防し、患者さんの健康寿命を伸ばせるよう努めていきます。