管理栄養士ブログ

アンチエイジングへの第一歩は「噛む習慣」!

こんにちは!三重県鈴鹿市にある歯医者、大木歯科医院の管理栄養士、脇です!

「アンチエイジング」というと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
お肌のケアや運動、サプリメント…など「美容」や「健康」をイメージされる方が多いかもしれませんね。

実は お口もアンチエイジングがとても大切なんです。
今日はその中でも「噛むこと」が、お口や体全体にどんな良い影響を与えるのかをお話しします。

やわらかい食事ばかりになっていませんか?

現代の食生活では、パンやうどん、丼もの、パスタなど、あまり噛まなくても飲み込める食べ物を選びがちです。

「やわらかいもの=食べやすい」と思いがちですが、実はそれが お口の老化の始まりかもしれません…!

「噛む回数」が減るとどうなるの?

噛む回数が減ることで、お口や全身にこんな影響が出ることがわかっています。

  1. 唾液が減る → むし歯・歯周病リスクUP
    噛むことで、お口の筋肉が動き、唾液腺が刺激されます。
    唾液は「お口の万能薬」とも呼ばれるほど大切で、
    ・むし歯菌の活動を抑える
    ・食べ物のカスを洗い流す
    ・口臭予防
    といった役割があります。噛む回数が減り唾液が減ると、お口の中が乾きやすくなり、むし歯や歯周病、口臭のリスクも高まってしまいます。
  2. 味覚が鈍くなる → 食事の楽しみが減少
    食べ物の味は、唾液に溶け出した成分を舌で感じ取ることでわかります。
    唾液が減ると味を感じにくくなり、
    「最近、味がわかりにくい」「濃い味付けじゃないと満足できない」
    なんて感じる方も…これも噛む回数が少ないサインかもしれません。
  3. むせやすくなる・飲み込みにくくなる
    噛むことで、舌やお口周りの筋肉が鍛えられます。
    これらの筋肉は食べ物をまとめ、スムーズに飲み込むために重要です。
    使わないと衰えてしまい、将来的に
    「むせやすい」「誤嚥(ごえん)」のリスクも高まります。
  4. 肥満になりやすい → 生活習慣病のリスク
    やわらかい食事は飲み込みやすく、早食いになりがちです。
    満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまい、肥満や糖尿病のリスクも…。

「噛む」ことがもたらす8つの効果

日本咀嚼学会が提唱する標語、「ひみこの歯がいーぜ」ご存じですか?

ひみこの歯がいーぜ

…肥満防止

…味覚の発達

…言葉がはっきり(発音や表情筋の活性化)

…脳の活性化(認知症予防にも!)

…歯の病気予防

…がん予防(唾液に含まれる成分が一役)

…胃腸の働きを助ける

…全身の体力向上

よく噛むことは「お口の健康」だけでなく、全身のアンチエイジングにつながるんです!

普段からできる「噛む習慣」

「でも、どうやって噛む回数を増やすの?」と思いますよね。

  • 食材を少し大きめに切る
  • 硬めの食材(ごぼう・レンコン・きのこ類など)を取り入れる
  • 一口ごとに箸を置き、30回噛むことを意識する

など、ちょっとした工夫で「噛む」習慣をつけられます。

まとめ

お口は「健康の入り口」。
よく噛むことは、お口の老化を防ぎ、全身のアンチエイジングにもつながります。

毎日の食事から「噛むこと」を意識して、一緒にお口の健康を守っていきましょう!

再来月のブログでは、お口のアンチエイジングに取り入れたい具体的な習慣をご紹介します!ぜひチェックしてくださいね♪

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