歯科ブログ

矯正中の痛みの原因は?痛い時の対処法を紹介

矯正中は痛みを伴う場合があります。初めて矯正装置を装着して、翌日に今まで感じたことがない痛みを覚えて驚いて、不安になった方も多いはず。そこで矯正中に痛みが起こる原因と、痛い時の対処法を紹介します。

 

矯正の痛みには2種類ある

歯が動くことで痛みが伴う場合と、装置が粘膜に当たって痛む場合があります。

歯が動くことによって痛む

ワイヤー矯正を装着したときや、マウスピース矯正を交換したばかりは歯が動き始めることで、痛みを伴うことがあります。

 

歯は歯槽骨で支えられており、動かしたい方向に力をかけると、骨が吸収され歯が動きます。骨が吸収される時に、痛みの原因となる物質を放出するため、痛みを伴います。

 

個人差はありますが、痛みのピークは1〜2日程度で、ワイヤー矯正は3〜7日、マウスピース矯正は3日程痛みが続きます。

装置が粘膜に当たって痛む

ワイヤーが刺さったり、歯に装着するブラケットが粘膜に当たったりすることで、口の中の粘膜に傷がつき、痛みを伴う場合があります。口の中の粘膜に傷がついてしまうと、口内炎を引き起こす可能性も。

 

マウスピース矯正はマウスピースの縁が、粘膜に強く当たりすぎて傷になる場合があります。また歯を動かすための装置(アタッチメント)を装着していると、粘膜に当たり傷がつく可能性があります。

矯正中痛い時の3つの対処方法

矯正中の痛みには個人差があり、強く痛みを感じる方もいれば、全く痛みを感じない方もいます。我慢ができないくらいの痛みが続くようであれば、すぐに担当の歯科医師に相談します。

 

症状別に、矯正中の痛みが出たときの対処方法は以下の通りです。

ワイヤーが当たって痛いとき

歯が動き始めると、奥の歯の後ろからワイヤーが出てくることがあります。ワイヤーが粘膜に当たると粘膜に傷が付き、口内炎の原因になります。

 

そのような場合は、歯科医院でワイヤーを切ることで対処が可能です。すぐに来院できない場合は、矯正用ワックスを使用してワイヤーの先端が粘膜に当たらないようにし、痛みを和らげます。

装置が当たって痛いとき

ブラケットやアタッチメント部分が当たって痛い場合は、矯正用ワックスを使用して粘膜との接触を防ぎます。

 

矯正用ワックスは粘土のようなもので、粘膜が当たっているブラケットに覆うようにして使用します。時間が経つと固まるシリコンタイプなど種類があり、100〜1,000円程で購入ができます。

 

マウスピースの縁が当たって痛い場合は、歯科医院で粘膜に当たらないように削って調整ができます。すぐに来院ができないときは、自身でやすりやハサミで削ったり、切ったりすることができますが、マウスピースを変形させないように注意が必要です。

歯が動いて痛いとき

歯が動いて痛みがあるときは3〜7日間は様子をみましょう。初めて矯正装置を入れたときや、マウスピースを交換したときは歯が動き始めるので、痛みが出やすくなります。歯が動いて痛いときは痛み止めも有効です。

 

我慢できないくらいの痛みが続くようであれば、ワイヤーの力が強すぎたり、マウスピースが合っていなかったりする可能性があります。その場合は我慢せず、担当の歯科医師に相談しましょう。

まとめ

矯正中の痛みには、歯が動く痛みと、装置と粘膜が当たって痛む2種類の痛みがあります。個人差はありますが、矯正治療は痛みを伴う場合がほとんどです。

 

痛みの原因を知り、原因に合った対処方法で、長い矯正期間を快適に過ごしましょう。

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