歯科ブログ

初めて入れ歯を使用する際の注意点

歯を失った人が入れ歯にすれば、今までと違って再び噛めるようになります。

しかし、初めて入れ歯を使う人からすれば、そんな期待よりも不安の方が大きいのではないでしょうか。

何しろ口の中に人工物を入れるわけですし、今後は毎日ケアもしなければなりません。

そこで、初めて入れ歯を使う人に向けて、使用上においての注意点をお伝えします。

 

食事の注意点

入れ歯を使用する上で最も注意すべきなのは食事です。

噛み方

入れ歯の欠点として「外れやすい」と挙げる人がいますが、これは噛み方に問題がある可能性が高く、

シーソー状の入れ歯は一方だけで噛む癖があると、もう一方が浮き上がってしまうのです。

このため、食事の時は左右の歯で均等に噛むようにしてください。

食材の選択

まず、あまり硬いものを食べることはできず、これは入れ歯の咬合力が天然の歯に比べて弱いためです。

このため、食材も噛みやすい大きさに切る必要がありますし、

入れ歯と粘膜の間に食べカスが詰まることのないようにしなければなりません。

飲食物の温度

総入れ歯の場合に言えることですが、入れ歯はその仕様上、温度を感じにくくなっています。

このため、本来なら熱くて飲食できないものも平気で飲食できてしまい、

熱さへの感覚が鈍くなってしまうため食事の時は火傷に注意しなければなりません。

ケアの注意点

症例にもよりますが、矯正の効果を自覚するのは、終盤から効果が現れることが多いです。矯正治療は1〜2年半と長い治療期間を必要とします。効果を早く実感するためには、計画通りに進めることが大切です。

 

矯正中にむし歯になってしまうと、矯正治療を中断して行う可能性があります。また、マウスピース矯正では、装着時間と交換時期を守らないと、計画通りに進まない可能性がありますので、注意が必要です。

 

就寝時

せっかく歯を手に入れたことで就寝時も入れ歯をつけておきたい気持ちは分かりますが、

入れ歯をつけっぱなしにすると粘膜に炎症が起こりやすく、

1日数時間は粘膜を休ませてあげなければなりません。このため、就寝時は入れ歯を外しておきましょう。

水につけておく

入れ歯にとって天敵となるのが乾燥で、入れ歯は乾燥すると歪みなどの変形を引き起こします。

このため、外している時は必ず入れ歯を水につけておきましょう。

ちなみに殺菌効果を考えて熱湯につける人がいますが、これも変形の原因になるので注意してください。

定期的なメンテナンス

どんなに丁寧に使用しても、その過程で人工物は劣化していきます。

入れ歯もその例外ではなく、使用する中で入れ歯の高さが合わなくなることもあるでしょう。

このため、定期的にメンテナンスを受けてその都度入れ歯を調整してください。

 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、初めて入れ歯を使う人に向けた注意点についてまとめますと、

食事の注意点は①左右の歯で均等に噛む、②食材の硬さや大きさに注意する、③火傷しやすいので注意する

ケアの注意点は①就寝時は外す、②外している時は水につけておく、③定期的にメンテナンスを受ける

となります。

こうやって注意点を挙げると、どうしても注意点の多さに不安になってしまうかもしれません。

しかしその点については何も心配なく、入れ歯の治療時に歯科医、スタッフから詳しく説明があります。

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