歯科ブログ

入れ歯で噛めるようになるために

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

 

入れ歯を作製したけれども、「食べられない」経験はありませんか?人は食べるという行動が制限されてしまうと大きなストレスを感じます。

近年は入れ歯の作製技術が向上しており、より多くの食べ物が食べられるようになっています。それに加えて、入れ歯は噛む訓練を心がける必要があります。噛める入れ歯について解説します。

入れ歯で噛めるようになるために必要なこと

昔と比べると、密着性の向上や強度が強くなっています。また、素材と技術の進歩によって審美性に優れた入れ歯も登場しています。入れ歯で噛めるようになるためには2つのポイントがあります。

まずは天然の歯との噛み方が違うことを理解する

入れ歯は「人工臓器」の役割を担っています。天然の歯と入れ歯は同じように噛めないということを理解する必要があります。

入れ歯でものを噛む練習をする

噛み方の違いを理解したら、毎日ものを噛む練習をします。噛み方の違いを理解していないと、入れ歯で噛むことが難しくなります。

以前は、入れ歯は噛めないもといわれていましたが、上述したとおり入れ歯の作製技術は年々向上しています。訓練を積むことによって、イカの刺身やピーナッツ、おせんべいといったものが食べられる可能性があります。

噛むことは健康にとっても大切

噛むことは食べる、運動する、記憶するなど健康に関係しています。噛めない入れ歯で我慢するのではなく、入れ歯の調整と噛むことの訓練を怠らないようにしましょう。

食べ物の消化を助ける

食べ物を細かくして食べることは、消化吸収を助けることになります。噛めないままにしておくと消化吸収に時間がかかり、胃腸の負担を増加させてしまいます。

筋肉の衰えを防止する

噛むことによって顔の筋肉が鍛えられるため、筋肉の衰えを防止することができます。また、奥歯でしっかり噛むことは身体のバランスを保つにも重要です。

記憶力の衰えを防止する

噛むことは記憶力にも影響を与えます。噛むことによって脳に刺激が与えられて活性化し、記憶力の防止をすることができます。

まとめ

入れ歯は少しずつ慣れていくことが非常に大切です。初めは装着時の違和感が大きく、嫌になってしまうかもしれません。しかしそれは正常な身体の反応で入れ歯を異物としてみなすためです。数日もすれば慣れてくる方がほとんどです。

歯科医院では患者さん一人ひとりに合った入れ歯を作製しています。入れ歯の噛み方の理解と訓練で噛める入れ歯を手にしましょう。

 

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る