外れない総入れ歯(IOD)は何本必要?本数の目安と考え方
こんにちは。三重県鈴鹿市にある歯医者 大木歯科医院 です。
「インプラントオーバーデンチャーのインプラントって、何本くらい必要なの?」
費用のかかる治療だからこそ、できるだけ少ない本数でしっかり噛める方法を知りたい方は多いと思います。
インプラントオーバーデンチャーの本数は、下あごは2本、上あごは4本が一般的な目安とされています。ただし、お口の状態によって最適な本数は変わるため、個別の診断が重要です。
今回は、インプラントオーバーデンチャーに必要な本数の目安や考え方について、
分かりやすくご説明します。
インプラントは何本必要?基本の目安
インプラントオーバーデンチャー(IOD)は、「入れ歯」と「インプラント」の中間に位置する治療法です。
通常の入れ歯は手術なしで装着できますが、外れやすく噛みにくいという悩みがあります。
一方、フルのインプラント治療はしっかり固定できる反面、本数が多く費用も高額になりがちです。
IODは、少ない本数のインプラントで入れ歯を安定させます。両者のメリットをバランスよく取り入れた、費用と機能のバランスが取れた治療です。
「インプラントオーバーデンチャーは、結局何本入れればいいの?」
これは多くの患者様が最初に気になるポイントです。
結論からお伝えすると、必要な本数には“ある程度の目安”があります。まずは基本的な考え方から見ていきましょう。
下あご(下顎)の場合|2〜4本が基本
下あご(下顎)の場合は、2〜4本のインプラントが基本的な目安です。(左右1〜2本ずつ)
下あごの骨は比較的しっかりしており、インプラントが安定しやすい構造です。2本でも入れ歯全体に力が分散されるため、十分に機能します。
上あごの場合|4〜6本が基本
上あごの骨は下あごに比べてやわらかく、吸着もしにくいため、支えるポイントを増やして安定性を確保します。
「たった2本、4本で大丈夫?」と思われる方もいますが、オーバーデンチャーは入れ歯全体で力を分散する設計のため、少ない本数でも十分に機能するケースが多いです。
なぜ少ない本数でも大丈夫なの?
その理由は、オーバーデンチャー特有の“支え方”にあります。
通常のインプラント治療は、失った歯1本に対して1本のインプラントを埋め込む「1対1の設計」です。そのため、多くの歯を失っている場合は本数も多くなります。
一方、IODは「インプラントで固定した入れ歯」というイメージです。噛む力は入れ歯全体で分散され、インプラントは”ズレ止め・固定”の役割に特化しています。この仕組みのおかげで、少ない本数で安定した噛み心地が実現できるのです。

本数が人によって変わる3つの理由
「下あご2本・上あご4本」はあくまで目安です。実際には、次の3つのポイントをもとに最適な本数を決めます。
1. 骨の状態|土台がしっかりしているかどうか
インプラントは、あごの骨に埋め込んで固定する治療です。そのため、骨の量や硬さ(質)がとても重要になります。
骨がしっかりある方は少ない本数でも安定しやすく、骨が少ない・やわらかい方は本数を増やして負担を分散することがあります。家に例えるなら、地盤がしっかりしていれば柱が少なくても建物は安定しますが、地盤が弱ければ柱を増やす必要があるのと同じです。
2. 入れ歯の大きさ・設計|お口全体のバランス
あごの形や噛み合わせの位置によって、インプラントをどこにどのように配置するかが変わります。本数だけでなく「どこに入れるか」も、長く快適に使うための重要なポイントです。
3. 噛む力(咬合力)|どれくらい力がかかるか
噛む力にも個人差があります。
- 食いしばりがある方
- 硬いものをよく食べる方
- 男性や体格のしっかりした方
上記に当てはまる方は、比較的噛む力が強い傾向にあります。このような場合、インプラントや入れ歯にかかる負担が大きくなるため、本数を増やして負担を分散する設計になることがあります。
逆に、噛む力が穏やかな方であれば、少ない本数でも十分なケースもあります。
本数を減らすメリットと注意点
「できるだけ少ない本数で治療したい」と考える方は多いですが、メリットと注意点を理解することが大切です。
メリット|身体と費用の負担を抑えられる
- 手術の時間や回数が少なくなる
- 身体への負担が軽くなる
- 治療期間が比較的短い
- 費用を抑えやすい
- 心理的なハードルが低い
注意点
- 固定式インプラントよりやや安定性は劣る
- 強い力が一部に集中する
- 定期的な調整やメンテナンスが重要
注意点は「欠点」ではなく、この治療の特性として知っておいていただきたい点です。定期的なメンテナンスを続けることで、長く快適に使い続けることができます。
詳しく知りたい方へ
インプラントオーバーデンチャーは、本数だけでなく
- 仕組み
- 費用
- メリットやデメリット
を総合的に理解することが大切です。
より詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご参考ください。
IODと総入れ歯の違いは?費用・噛む力・寿命を比較
まとめ|無理のない本数で、快適な毎日へ
インプラントオーバーデンチャーは、「できるだけ身体への負担を抑えながら、しっかり噛める生活を取り戻したい」という方に向いた治療です。
骨の状態・噛み合わせ・入れ歯の安定性を総合的に確認したうえで、「長く快適に使える本数」を決めることが何より大切です。
大木歯科医院では、CT撮影などの精密な検査をもとにお口の状態をわかりやすくご説明し、ご納得いただいたうえで治療を選んでいただくことを大切にしています。
「まず話だけ聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
略歴
- 国立徳島大学歯学部卒業
- American Academy of Implant Dentistry
- Associate Fellow
- Astra tech implant インストラクター
- Osstem implant インストラクター
- 歯科医師臨床研修指導歯科医
資格・所属学会
- アメリカインプラント学会(AAID)
- 日本口腔インプラント学会
- 日本審美歯科学会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本小児歯科学会
- 東京SJCD会員
一人ひとりの多様なニーズにお応えします
当院は難しい症例を含む多くの症例を経験しており、患者様の理想通りの治療をご提供できるよう、チーム一丸となって取り組んでいます。