IODのデメリットと失敗リスク|外れない総入れ歯で後悔しないために
こんにちは。三重県鈴鹿市にある歯医者、大木歯科医院です。
「インプラントオーバーデンチャー(IOD)は失敗することもあるの?」
「せっかく治療するなら後悔したくない…」
このような不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯の安定性を大きく改善できる優れた治療法ですが、すべてのケースで必ず成功するわけではありません。実際には、いくつかの原因が重なることでトラブルや失敗と呼ばれる結果につながることがあります。
しかし、実際に起こるトラブルの多くは、事前に原因を理解し、適切な対策を行うことで十分に防ぐことが可能です。
今回は、インプラントオーバーデンチャーで起こり得る失敗や原因、そして失敗を防ぐための具体的なポイントについて、わかりやすく解説していきます。
インプラントオーバーデンチャー(IOD)とは
インプラントオーバーデンチャー(IOD)とは、2〜4本のインプラントを土台にして入れ歯を固定する治療法です。
通常の入れ歯と比べて、以下のようなメリットがあります。
- 外れにくい
- ズレにくい
- しっかり噛める
さらに、取り外しが可能なため清掃しやすく、衛生的に保ちやすい点も特徴です。
「入れ歯が合わない」「しっかり噛めない」といったお悩みをお持ちの方にとって、有効な選択肢のひとつです。

デメリット・注意点
1.外科処置が必要
インプラントオーバーデンチャーは、インプラントを顎の骨に埋め込む治療であるため、外科手術が必要になります。手術は局所麻酔下で行うため、処置中に強い痛みを感じることはほとんどありませんが、術後には数日程度の腫れや痛み、まれに内出血や違和感が生じることがあります。
また、糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの全身疾患がある場合には、治療の適応について慎重な判断が必要となるため、事前にしっかりとした検査と医科との連携が重要です。事前の検査や医科との連携により、安全性を確認したうえで治療を進めます。
注意が必要なケース
- 糖尿病(コントロール不良)
- 高血圧
- 骨粗しょう症
- 心疾患
- 免疫力が低下している方
2.治療期間が長い
インプラントオーバーデンチャーは、インプラントと顎の骨がしっかり結合するまで待つ必要があるため、治療期間が比較的長くなるのが特徴です。
そのため、治療全体では数ヶ月〜半年以上かかることもあります。期間中は仮の入れ歯を使用しながら日常生活を送ることが可能です。
期間の目安
- 下顎:約3〜4ヶ月
- 上顎:約5〜6ヶ月
3.メンテナンスが必要
インプラントオーバーデンチャーは装着して終わりではなく、長く快適に使い続けるためには継続的なメンテナンスが必要です。
日常的には、入れ歯を取り外して丁寧に清掃することが重要であり、あわせて3〜6ヶ月ごとの定期検診を受けることで、アタッチメントの状態やお口の中の健康状態を確認することができます。また、歯科医院での専門的なクリーニングを受けることで、より良い状態を維持することができます。
4.費用が高い
インプラントオーバーデンチャーは多くの場合、保険適用外の自由診療となるため、通常の総入れ歯と比較すると費用が高くなる傾向があります。費用の目安としては、おおよそ100〜250万円程度とされており、インプラントの本数や使用する装置の種類によって変動します。
ただし、フルインプラントに比べて本数が少ないため費用を抑えられます。さらに、入れ歯と比較してしっかり噛めるようになるため食生活や健康の質が向上するいったメリットがあります。
5.インプラント歯周炎のリスク
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に炎症が起こる病気で、インプラント版の歯周病のようなものです。進行すると顎の骨が徐々に溶けてしまい、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまう原因になることもあります。
このインプラント周囲炎の主な原因としては、毎日の歯磨きが不十分であることや、定期検診を受けていないことが挙げられます。
また、喫煙習慣や糖尿病などの全身状態もインプラント歯周炎のリスクを高める要因となります。
このようなリスクを防ぐためには、日々の丁寧なセルフケアが欠かせません。加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることで、異常の早期発見・早期治療につながります。
「失敗」の原因と対策
インプラントオーバーデンチャーの失敗は主に以下の3つです。
- インプラントが骨と結合しない
- インプラント周囲炎になる
- 義歯や部品が壊れる
失敗を防ぐ5つのポイント
インプラントオーバーデンチャーの治療を成功させ、長く快適に使い続けるためには、いくつかの重要なポイントがあります。失敗を防ぐために特に大切な5つのポイントについて詳しく解説します。
1.事前の精密検査をしっかり行う
CT検査により骨の状態や神経の位置を把握し、安全な治療計画を立ててから治療に臨みます。
年に一度、健康診断を受けることで、血液検査の結果などから全身疾患の有無を確認することも重要です。
2.禁煙する
喫煙は血流を悪化させるため、インプラントと骨が結合する過程を妨げる大きな要因となります。その結果、インプラントがうまく定着しないリスクが高まり、非喫煙者と比べて失敗率が2〜3倍に上がるともいわれています。
大木歯科医院では、インプラント治療の成功率を高めるため、禁煙をお願いしています。
喫煙は血流を悪化させ、骨との結合不良や感染リスクを高めるためです。安全で長期的に安定した結果を得るためにも、ご理解とご協力をお願いいたします。
3.経験豊富な歯科医師/治療設備が充実している歯科医院を選ぶ
経験豊富な歯科医師を選ぶことも、治療の成功に大きく関わります。インプラント治療は高度な技術と豊富な経験が求められる分野であり、術者の技量によって結果が左右されることも少なくありません。
また、歯科用CTなどによる精密な検査に加え、衛生管理や緊急時への対応体制が整っている歯科医院を選ぶことが大切です。
信頼できる歯科医院のもとで治療を受けることが、安心につながります。
4.定期的なメンテナンス
3〜6ヶ月ごとの定期検診で、清掃状態や噛み合わせ、部品の緩みをチェックします。早期対応が長期安定につながります。
5.ナイトガードを使用する
歯ぎしりや食いしばりがある場合、インプラントや義歯に大きな負担をかけ、破損や緩みの原因になることがあります。就寝時にナイトガードを装着することで、これらの過剰な力を分散し、インプラントを守ることができます。
安心して治療を受けるために
インプラントオーバーデンチャーは、適切な診断と治療、そして定期的なメンテナンスを行うことで、長期的に高い満足度が得られる治療法です。
「失敗するかもしれない」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、その多くは事前の準備や対策によって防ぐことができます。まずは、ご自身のお口の状態で治療が可能かどうか、どのような選択肢があるのかを知ることが大切です。
大木歯科医院ではカウンセリング・お見積もりを無料で行っております。
お気軽にご相談ください。
略歴
- 国立徳島大学歯学部卒業
- American Academy of Implant Dentistry
- Associate Fellow
- Astra tech implant インストラクター
- Osstem implant インストラクター
- 歯科医師臨床研修指導歯科医
資格・所属学会
- アメリカインプラント学会(AAID)
- 日本口腔インプラント学会
- 日本審美歯科学会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本小児歯科学会
- 東京SJCD会員
一人ひとりの多様なニーズにお応えします
当院は難しい症例を含む多くの症例を経験しており、患者様の理想通りの治療をご提供できるよう、チーム一丸となって取り組んでいます。