歯科ブログ

入れ歯が痛い!|入れ歯が合わないときの対処法

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

「いつも使っていた入れ歯が合わなくなってきた」
「入れ歯が痛くて使えない」
そのようなお悩みはありませんか?
入れ歯が合わなくなる要因は3つあります。今回は入れ歯が合わないときの対処法を紹介します。

入れ歯が合わなくなる3つの要因

入れ歯が合わなくなる原因に、入れ歯のかみ合わせが変わってしまったり、入れ歯についてしまった汚れが原因で合わなくなったりと様々な理由があります。

入れ歯がすり減って噛み合わせが合わなくなる

長期間にわたって入れ歯を使用すると、噛むことによって摩耗し、入れ歯がすり減ります。すり減った入れ歯を使用すると噛み合わせのバランスが崩れます。そのため入れ歯が合わなくなります。

入れ歯の汚れが原因で合わなくなる

入れ歯は毎日洗浄が必要です。食べかすや歯垢を落とさずにすると、入れ歯に歯石がつきます。また不潔のままにすると、入れ歯の素材にカンジダ菌が侵入し、変質を起こします。結果、入れ歯が合わなくなります。

歯を支えてる骨が変化して合わなくなる

骨は骨吸収と骨形成と呼ばれる新陳代謝を繰り返して作られます。そのため歯を支えている骨は日々変化しています。高齢者の方は骨の形成が遅いため、歯を支えている骨がやせ、歯を支えてる土台が小さくなり、入れ歯が合わなくなってしまうことが考えられます。

入れ歯が合わなくなったときの対処法

入れ歯が合わなくなってしまったときの対処法に、入れ歯安定剤の使用や、歯科医院で調整または新しく制作することで対処ができます。

入れ歯安定剤を使用する

入れ歯安定剤には4種類に分けられます。
・クリームタイプ
・粉末タイプ
・クッションタイプ
・シートタイプ
それぞれの特徴を解説します。

クリームタイプ

安定剤の中で最も使われているタイプです。違和感が少なく長持ちし、歯肉の負担が少ないです。唾液と反応し、入れ歯の維持力を高めます。

パウダータイプ

クリームタイプよりも違和感が少なく、長持ちします。入れ歯を洗浄したあと、水分が残っている状態で均等に振りかけて使用します。

クッションタイプ

入れ歯と歯肉の隙間が大きい場合、クッションタイプがおすすめです。粘着力が強く、水に溶けません。

シートタイプ

自分の入れ歯の形に切って貼る必要があります。貼ったシートは唾液などで溶けしまうので、短期間の使用に最適です。

歯科医院で調整、または新調する

入れ歯安定剤を長期間使用すると、かみ合わせが変わってしまったり、口の中に傷ができます。そのため入れ歯安定剤は応急処置として使用し、入れ歯が合わないと感じたら、歯科医院で調整をすることが大切です。

まとめ

入れ歯は一度制作したら一生使えるものではありません。かみ合わせや使い方によって、すり減ったり、変形する可能性があります。また歯を支える骨の状態によって入れ歯が合わなくなることがあります。

入れ歯安定剤は応急処置として使用し、入れ歯が合わないと感じたら、歯科医院に相談して調整または、新調することをおすすめします。

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

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