お子様に対する矯正歯科治療(Ⅰ期治療)
お子様の歯列矯正は、5~7才くらいから矯正歯科を専門に行う歯科医師への受診を勧めています。
Ⅰ期治療は、成長発育の旺盛な時期に(一般的には小学生の低学年から中学年にかけた時期)に開始することで、顎の骨格的バランス改善や歯列の拡大による調整により、歯を抜かない矯正治療が可能になったり、より良好な口元にできる可能性が高まります。また歯の移動が速く、後戻りが少ない等の大きなメリットがあります。
Ⅰ期治療の目標は、患者様が気になる点を改善することはもちろんですが、成長発育のある時期に、比較的簡単な装置できれいな歯並びと正しい噛み合わせに誘導することです。
したがって、Ⅰ期治療では完全に歯並びの問題を解決することはできないことがあります。あくまでも将来的に大人の治療をしやすくするための土台作りが目的となります。
治療期間としては、およそ1年半~2年(通院回数:約25回〜30回)かかります。ただし、歯の動く速さや治療内容によっては、それ以上の期間を要することがあります。
成人に対する矯正歯科治療(Ⅱ期治療、成人矯正治療)
Ⅱ期治療とは、全ての歯にブラケットという装置を用いた本格的な矯正治療のことを指します。
Ⅱ期治療の目標は、永久歯列の完成以降に永久歯全ての緊密な咬み合わせを確立させることで、機能的また審美的な咬合を獲得することです。
治療の開始時期としては、永久歯が生えそろっており、歯周組織の問題がなく健康な場合、年齢に関係なく開始できます。
ただし、成長発育が期待できないため、歯を顎の骨の中で動かすにとどまること、あるいは遺伝的要因により骨格的バランスがどうしても改善できない等の理由により、治療結果には限界もあります。しかし、多くの患者様には、ご満足いただける結果に結び付けられるような治療を目指します。
治療期間としては、およそ2年~3年(通院回数:約20回〜30回)かかります。ただし、歯の動く速さや治療内容によっては、それ以上の期間を要することがあります。
矯正歯科を専門に行う歯科医師のご紹介
日本矯正歯科学会認定医 坂巻 拓馬
ごあいさつ
医療法人大木会 大木歯科医院の矯正歯科を専門に行う歯科医師 坂巻拓馬です。
よりよい咬み合わせと美しさを維持できるように、科学的根拠に基づいた専門的技術と誠意を持って、精一杯対応させていただきます。
矯正治療を通じて患者様が健康的で美しい笑顔でいられるように、ぜひ応援させてください。
【歯科医師になったきっかけ】
僕は中学生の頃、好きなアーティストGReeeeNの曲『キセキ』や『道』をよく聞いていて、当時野球ドラマ『ROOKIES』にはまっていた時でした。歯科医師をしている親戚のおじさんに「歯医者さんになってみないかい」と誘われたことがありました。小さい頃から身体を動かすことが大好きで、その頃の将来の夢は、消防士になることでした。誘ってもらった時は、お断りしたのですが、その夜、大好きな曲『キセキ』を聴きながら考えていると、GReeeeNは4人のメンバー全員が歯医者であることを思い出しました。その時から、僕は歯科医師になることを目指し始めました。
【矯正治療を行おうと思った動機】
徳島大学歯学科に入学し、小学4年生からしているサッカーを大学でも部活に入って続けました。勉強に運動に楽しい大学生活をしている中で、歯科の中にも専門分野が多くあり、その中でも矯正歯科にすごく興味を持ちました。大学2年生の時からお付き合いをしていた今の妻も矯正治療をしていたので、歯が動いていく様子を間近で見てより矯正治療を自分でも行いたいと思いました。
【矯正治療に対するこだわり】
患者様の気持ちに寄り添いながら最善の治療方針を立案し、ゴールに向かっていくことです。矯正治療は,患者様やご両親の要望全てに応えられるわけではありません。その中でも将来的な機能,審美面を考慮してお互いによく話し合い,同じゴールに向かっていくことがとても大切です。
【矯正治療を受けていただいた患者様からいただいた喜びの声】
「よく噛めるようになって食事が楽しくなった。」
「歯並びを気にしないので笑顔が増えた。」
などの喜びの声多数いただいております。ありがとうございます。
所属学会
学会発表・論文
- 矯正治療中に生じた下顎中切歯の歯肉退縮に対して結合組織移植術を行った歯性上顎前突症例―長期保定症例
第62回中・四国矯正歯科学会大会, 2019年7月
坂巻拓馬、 岩浅亮彦、 森浩喜、 小笠原直子、 谷本幸多朗、 ASHTAR MOHANNAD、LIU YAO、 沢田正樹、 中村竜也、 堀内信也、 田中栄二 - 下顎両側第一大臼歯にヘミセクションを適用して治療した成人叢生症例の長期経過症例
第78回日本矯正歯科学会学術大会,2019年11月
坂巻拓馬、七條なつ子、 高橋巧、 田中栄二 - 矯正治療中に生じた下顎中切歯の歯肉退縮に対して結合組織移植術を行った歯性上顎前突症例 ―長期保定症例
Orthodontic Waves 80(1):27-33,2021
坂巻拓馬、岩浅亮彦、中村竜也、田中栄二 - 変形性顎関節症に対する低出力超音波パルス照射の治療効果
日本矯正歯科学会,横浜,2021年11月
坂巻拓馬、岩浅亮彦、小笠原直子、加納史也、山本朗仁、田中栄二 - Thread Shape, Cortical Bone Thickness, and Magnitude and Distribution of Stress Caused by the Loading Orthodontic of Orthodontic Miniscrews
Finite Element Analysis. Scientific Reports 12:12367,2022
Sakamaki T, Watanabe K, Iwasa A, Deguchi T, Horiuchi S, Tanaka E
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