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矯正症例紹介

【矯正症例】MSE併用ワイヤー矯正で歯を抜かずにでこぼこを改善|三重県鈴鹿市歯医者

「歯並びのでこぼこが気になるけれど、できれば健康な歯は抜きたくない」
矯正相談で多くいただくご希望です。

歯がでこぼこに重なって生えている状態を叢生(そうせい)といいます。歯を並べるスペースが足りないことが原因で、大人の矯正では、スペースを確保するために小臼歯を抜歯する方法が選ばれることも少なくありません。

三重県鈴鹿市の歯医者、大木歯科医院で行った、上顎の骨を広げる装置「MSE」を併用し、非抜歯で歯並びのでこぼこを改善したワイヤー矯正の症例をご紹介します。

【この症例のポイント】

項目内容
症状歯並びのでこぼこ(叢生)
治療法ワイヤー矯正+MSE(非抜歯)
期間・通院回数約1年4ヶ月・18回
費用(税込)ワイヤー矯正715,000円、MSE55,000円ほか
(詳細は下記)

1. 概要

  • 年代・性別:20代男性
  • 主訴・お悩み:「歯並びのでこぼこが気になる」
  • 初診時の口腔内状態:歯が重なり合って生えている叢生の状態でしたが、でこぼこの量はそれほど大きくありませんでした。
  • 来院の経緯:もともと定期検診で通院されていた方で、検診時に歯並びを気にされていたことから矯正治療をご提案しました。一度は費用面で見送られ、約1年後に改めてご相談いただき治療を開始しました。
鈴鹿市 ワイヤー矯正 MSE 矯正前

2. 診断と治療方針

診断内容

精密検査の結果、歯を並べるスペースが不足していることによる叢生と診断しました。ただし、でこぼこの量はそれほど大きくなく、上顎の幅を広げることでスペースを確保できる見込みがありました。

叢生をそのままにしておくと、歯みがきがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、一部の歯に噛む力が偏り、将来的に歯や顎に負担がかかる可能性があります。

考えられる治療法

  • 抜歯によってスペースをつくる:小臼歯を抜歯して歯を並べます。でこぼこが大きい場合に選ばれることが多い方法です。
  • 顎の幅を広げてスペースをつくる:拡大装置で上顎の幅を広げます。従来の装置は、骨が柔らかい成長期のお子さまでないと骨を広げる効果が得にくい方法でした。
  • 歯と歯の間をわずかに調整する(IPR):歯の側面をごくわずかに削ってスペースをつくります。確保できる量には限りがあります。

選択した治療法とその理由

今回は、でこぼこの量が大きくなかったこと、MSEで上顎の骨を広げれば抜歯せずに歯を並べるスペースを確保できると判断したことから、MSEを併用した非抜歯のワイヤー矯正を選択しました。「できれば歯を抜きたくない」という患者さんのご希望にも沿う方法でした。

MSE(上顎骨格拡大装置)とは?

上顎の骨そのものを横に広げる拡大装置です。従来の拡大装置は歯を支えにして押し広げるため、骨を広げる力は限られていました。MSEはアンカースクリュー(骨に埋め込む小さな医療用のネジ)を併用し、上顎の骨に直接力を伝えます。そのため、上顎の中央にある縫合(正中口蓋縫合:せいちゅうこうがいほうごう)が硬く結合した成人の方でも、骨を広げられる可能性があります。

3. 治療の流れ

  1. 精密検査・治療計画の説明:非抜歯で治療できる根拠と、MSEの役割・リスクをご説明しました。
  2. MSEの装着:上顎の中央部分に装置を設置しました。
  3. 上顎の拡大:装着から約5ヶ月で上顎が十分に広がり、前歯の間にすき間が生まれてきました。
  4. MSEの撤去:装着から約7ヶ月後、拡大が完了したため装置を外しました。
  5. ワイヤー矯正:拡大で生まれたスペースを使って、歯並びと噛み合わせを整えました。
  6. 保定:装置を外したあとは保定装置(リテーナー)で歯並びを安定させます。
  7. 治療期間:約1年4ヶ月、通院回数は18回でした。
鈴鹿市 ワイヤー矯正 MSE 矯正中
左:②MSEの装着 右:③上顎の拡大(約5ヶ月で前歯の間にすき間が生まれました)

4. 治療のこだわりポイント

  • 抜歯ありきにしない診断
    でこぼこの量と上顎を広げられる見込みを精密検査で確認し、非抜歯で対応できると判断したうえで治療計画を立てました。
  • 骨に直接力を伝える拡大
    アンカースクリューを併用するMSEで、歯ではなく上顎の骨に力を伝え、歯を並べるスペースを確保しました。
  • 拡大と歯並びの調整を段階的に
    先にMSEで拡大を完了させ、そのスペースを使ってワイヤー矯正で歯並びと噛み合わせを仕上げました。

5. 治療結果

鈴鹿市 ワイヤー矯正 MSE ビフォーアフター
  • 見た目の変化:歯を抜かずに、歯並びのでこぼこが整いました。
  • 機能面の変化:歯並びが整ったことで歯みがきがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを抑えやすい状態になりました。また、噛む力が一部の歯に偏りにくくなり、歯や顎への負担の軽減が期待できます。

抜歯をしなかったこともあり、約1年4ヶ月で治療を終えることができました。患者さんからは「歯を抜かずに、想像よりも早く矯正が終わってよかった」とのお声をいただいています。

MSE治療で知っておいていただきたいこと

  • MSEは上顎を覆う形の装置のため、装着からしばらくは違和感があり、発音や飲み込みに一時的な影響が出ます。拡大期間中は痛みを伴うこともあります。
  • MSEはすべての方に適用できる装置ではなく、骨の状態や年齢によっては別の治療法が適している場合があります。
  • 矯正治療後の歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、当院では保定装置(リテーナー)を半永久的に使っていただくようお願いしています。本症例では、透明なマウスピース型のクリアリテーナーと、ワイヤーで歯を外側から支えるBeggタイプリテーナーを使用しています。

6. 費用・期間・リスク

費用(税込)

  • ワイヤー矯正:715,000円
  • 診査診断料:55,000円
  • 調整料:5,500円/回
  • MSE:55,000円

治療期間・通院回数

約1年4ヶ月・18回

主なリスク・副作用

装置の装着初期や調整後の痛み・圧迫感・不快感/虫歯や歯周病のリスクの上昇/歯の移動に伴う歯根吸収(歯の根が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)/装置による粘膜の傷/アンカースクリューの脱落/MSE装着中の発音・飲み込みのしにくさ/保定装置(リテーナー)を使用しない場合の後戻り

※本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。治療効果や期間には個人差があります。

7. まとめ

同じ「歯並びのでこぼこ」でも、抜歯が必要なケースもあれば、今回のように上顎を広げることで非抜歯で対応できるケースもあります。

今回の症例では、MSEで上顎の骨を広げて歯を並べるスペースを確保し、抜歯をせずに約1年4ヶ月ででこぼこを改善しました。

三重県鈴鹿市・四日市市で、歯並びのでこぼこや「歯を抜かずに矯正できるか」にお悩みの方は、大木歯科医院までご相談ください。

ご予約はこちら

なお、矯正治療の適応や治療方針は、歯並びの状態、噛み合わせ、骨格、口元のバランス、親知らずの位置などによって異なります。本記事はあくまで一例であり、すべての方に同じ方法が適応となるわけではありません。

大木歯科医院では、noteでも症例紹介や治療のポイント、歯やお口の豆知識を発信しています。この症例の解説もnoteでご覧いただけますので、ぜひあわせてご覧ください。

noteでも情報をお届けしています|大木歯科医院の症例紹介・治療のポイント・歯の情報

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After


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